行政は、知と科学でやってくれ。処世術でやるものじゃない。

東京の感染者数は127人。全国では200をこえた。これは2週間前の状況なので、本日現在の推定値は、この3倍から5倍になるだろう。ということは、パリ祭りの日(7月14日)頃には、1000人になっているかもしれない。

しばらくおとなしかったテレビが、以前のようにザワザワし始めている。ただ、キャスターが直接的に意見を表明するのではなく、都民にインタビューしたなかから切り取って、「100人越えたなんて!」「こわい」「あぶない」「さっさと家に帰る」「8月の旅行、予約入れる気にならない」といった個人発言を放送している。

政府は、緊急事態宣言をやりたくないので、西村大臣が

と言ったり、尾身氏が

と言ったりしているうえに、官邸では

という調子らしい。

医師会理事の釜萢氏は、御用学者の尾身氏とはちがい、はっきりと、

と、だれている政府に一矢報いる発言をしている。新しい医師会長は、政府とナアナアになりそうにない人物と言われているが、はたしてどうなるか。

新医師会長 中川俊男氏

西村氏や尾身氏は「医療体制が逼迫していない」といい、小池氏が「いま1000ベッド確保。来週には3000ベッド確保する」というものの、テレビが取材したある病院の看護師長は「防護服がまにあってません」と深刻な顔つきであった。テレビのキャスターは、「コロナのためにベッドを確保して、一般患者を断ったために、5億円の収入減になった。その補填が行なわれるというはなしはなく、病院の自分持ちになっている状態。改善されないまま第2波になったら、病院を続けられないかも」と心配していた。

政府当局者のグズグズ振りが知識人をいらいらさせているのだろう、慶応大学の小林慶一郎氏が、提言を取りまとめて、正式に政府に出すそうだ。中身は、PCRを1日20万件やれというものだ。実際にやっている先行事例は、ドイツのバイエルン州(ミュンヘン)で、その趣旨は、

写真のとおりだ。
良いことだし、できる能力はあると思われるが、厚生労働省は、時間をかけて厚労省周辺のステークホルダーの意見を聞いて回って反対論を表面化させ、「不確定要素が多い、優先度が低い」とかなんとか言って、提言を採用しないだろう。
余計な推定だが、いやがる厚労省にやらせるには、首相からのお声掛りが必要だ。しかし、安倍氏が4月に「なんでPCRをもっとふやせないのか」と厚労省に不満をぶつけたとき、厚労省は「目詰まり」と言う言葉でごまかした。二度と、そんな恥をかきたくない安倍氏は、PCRの話にはのりたくない・新型コロナ対策にかかわるのは損だと思っているので、小林氏が官邸の正門から提言を持ち込んでも、検討する約束をもらってオシマイである。裏口から安倍昭恵氏に肩入れしてもらっても、羹に凝りて膾をふく安倍氏が動くとも思えない。
熱意ある知識人の貴重な提言がないがしろにされるのは見たくないが、ないがしろにされて終わるだろう。

安倍氏には、知が通じない。トランプ氏も同じだ。
知が通じてこそ質の高い仕事ができるものだ。人類がいまだかつてであったことのない困難を乗り越えられるのは、知と知が共鳴してこそのことなのだ。その知が安倍氏に通じているところを、見たことがない。石破氏や岸田氏にも、きらめく知を感じたことがない。
知と政治的力量は両立しないものなのだろうか。
人間の中から哲人政治家がうまれてこないのなら、AIに哲人政治をやらせるのはどうか。哲人政治ができるAIをつくるのは、とりくみがいのある課題だと思わないかね。

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