抗体が消えたり、再感染が起きたりするなら、コロナには集団免疫がつくれないってことになる。これはタイヘンだ。

香港:4ヶ月前にコロナから回復した患者が、再び感染したという事例が、報告された。医学的に確かなレポートである。

治った患者の再感染というという話は、感染してもこのウイルスの抗体が体内にできないかもしれない/できてもきえてしまうかもしれないということになるので、今後の感染の終息を期待していいか/期待しえないかという重大関心事に直結する話である。

いま開発中のワクチンの話も同列である。ワクチンをうっても抗体ができないなら/できても有効な時間が数ヶ月程度の短さなら、ワクチン接種者も再感染を防げないことになる。いままで、ワクチンができればコロナを克服できるはずという期待を抱いてきたが、その期待がもろくも瓦解することになる。そして、残された方法がなくなる。

こういう恐ろしい事態を指摘すると、脅かしやがって!と感情的に反発する人々が出てくるが、事実を見ないハッピートークで夢想に陥る愚よりもましである。

ワクチンの効果と安全性の療法を確かめるには数年かかるというのが研究者の常識だが、いまは、安全性が確証できる前に実際の使用に供する政治的必要が重視されがちだ。ロシアは自国開発のワクチンに承認をあたえ、秋から接種を開始する。中国は医療関係者にかぎってのワクチン投与をすでに6月からはじめていた。どちらも英米基準では安全性に疑問があるが、その英米基準で開発しているワクチンでさえ、副反応の問題をクリアするまえに供給を開始しようとしている。きのうの共和党大会でトランプは年末までのワクチン開発を選挙公約したが、政治も、政治だけでなく国民自身も、早くよこせ!の焦りの心理に陥ってきている。

コロナなんてたいしたことない、ワクチンだってすぐできる、というハッピートークを聞いていても仕方がない、起きるかもしれない最悪のことから逃げていてもしかたがない、はずだ。

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